手越くんの歌声を心ゆくまで堪能できるNEWSの(テゴマスの)楽曲10選 後半戦
前半戦を書いて疲れきってしまっていたが、自分を奮い立たせて後半戦を書いていく。
6.Snow Dance
「EMMA」より2017
カップリング曲からのランクイン。
明るい曲調で爽やかなNEWSに多い雰囲気の曲だ。
なんとこちらも作詞作曲ヒロイズム。
ヒロイズム節はとまらない!!!!!
パート割りが珍しく、メンバーそれぞれがAメロ、Bメロ、サビ、サビ2(ラップ詞)
というようにそれぞれを担当するようになっている。
NEWSにはこういった構成の楽曲がいくつかあり、2017年頃から増えたように感じている。
(私がこの構成で好きな曲は「勿忘草」シングル「KAGUYA」より)
ジャニーズの楽曲ではハモりはおろか、サビをユニゾンで歌う楽曲が多く、それもまたジャニーズの大きな特徴となっている。
この曲は、
Aメロ 加藤さん
Bメロ 小山さん
サビ1 手越くん
サビ2 増田さん
というような構成であり、サビではテゴマスの掛け合いが楽しめる。
手越パート聴きどころは
「この夜に抱かれて」
「叶わないと知って」
「to night」
どこもサビの部分なのだが、掛け合いになっていることもあり、手越くん単独の歌声が強調されている印象だ。
「このよーるにだーかーれーて」
「かなわーないとしーってー」
「とぅなーい」
赤字部分のハイトーン、実際に東京ドームをぶち破る勢いの声量だった。
ライブ映像ではなく普通の音源でも実感できるので、是非今すぐ聴いてみてほしい。
7.I'm coming
アルバム「NEVERLAND」より 2017
前回の記事でも出てきたが、こちらが某18禁ソロ曲。
タイトルさながらまぁセクシーな楽曲であるのだが、これが本当に素晴らしいというより凄い、凄すぎる。
2017年のコンサートツアー「NEVERLAND」で披露されたのだが、前年・前々年のソロ曲のしっとり聴かせる系バラードとは打って変わって激しいいわゆるダンス曲に近い曲調である。
「曲に演出を付ければ付けるほど歌が疎かになってもごまかしが効いてしまう。(誤魔化さない歌声を聴かせるには演出を付けないほうがいい。)」
これは手越くん自身の言葉なのだが(実際にこう発言した2016年のソロ曲は椅子に座ってほぼアカペラの歌唱のみ)、それとは正反対の踊りながら歌うスタイル、しかもステージは回転し照明は真っ赤という派手な演出だ。
それだけ演出をするということは、さぞかし歌声に自信がないということか?
そんなはずはない。彼に歌声を疎かにするという選択肢はないのだ。
激しく踊りながら歌い、時にはベッドに寝転がり(突然ベッドの上で服を脱いだりする)、ごろごろ転げ回りながら歌うのである。
特にここという聴きどころを挙げられる訳でもなく、ただただあれだけ踊り転げ回りながら歌っていてブレずにしっかり音源以上の美声で歌い上げることのできる手越くんが凄すぎるのでランクインさせた。
あと円盤のビジュアルが素晴らしいです。
時々一緒にライブ参戦する平野担の幼なじみと一緒に入らなくて良かったと心底思った1曲なのであった。(演出的な意味で)
8.夜よ踊れ
シングル「BLUE」より 2018
こちらもカップリングからの選曲。
2018年に結成15周年を記念してweb上で開催された「NEWS楽曲大賞」でダントツの1位を取った楽曲。
ジャニオタは妖しげセクシー的な曲はみんなが好きな傾向にあると思うが、これはそのようでいて、一味違う曲だと感じている。
15周年記念ライブ「Strawberry」で披露されたのだがこれがまた素晴らしかった。
生バンドを従えて4人が踊らず歌だけでパフォーマンスするのだ。音楽の詳しいことは分からないのだが生バンドでジャズ的な大人っぽい雰囲気に加え、4人の声が織り成すハーモニーやテクニックなど、いつものNEWSの楽曲からはかけ離れて聴きごたえ抜群である。
手越パート聴きどころは、所々に入るフェイクやハモりパートだ。
まずはフェイク。イントロからハイトーン全開、手越祐也全開だ。
それから終盤、
「照明落としてキスをしようよ
犯罪的なロマンスナイト
一つ、二つ、刻む音
ここには来ない夜明け」
ここに入るフェイクが素晴らしい。聴けば分かる。聴いてくれ。
ライブ映像のものももちろん良いのだが、実際の映像はメインを歌っている小山さんと増田さんのアップなので手越くんは映らない上にフェイクは聴こえにくいのでCD音源で聴くのがベストだと思っている。
また、
「聖毋なんかいやしない~~~~Feel your pulse!」
の~~~部分のフェイクも良い。こちらも音源での視聴をオススメする。
次にハイトーンは
「限界は脱ぎ捨て 滑稽で実際大変 」
「Side by side総員退避 勝敗はまだまだwhich? 」
上記パートは加藤さんのオクターブ上をハモっていくのだが、よくこんな声が出るなあと。純粋に凄い。
「微笑みのマリアに 果てしない焦燥 聖毋なんかいやしない」
「お楽しみはこれからじゃない?」
こちらの2ヵ所は赤字部分が最も高く、もっとテンションの上がるところだ。
この文章を書くために何度も何度も改めて聞き返し映像も何度も見直したのだが、全員の歌声が良すぎて歌割りをしっかり確認するのが大変だった。(単にめちゃめちゃにややこしいのもあるが。)それくらい手越くんだけでなく全員の歌唱力を再確認させられる1曲なのであった。
9.madoromi
シングル「LPS」より2018
しっとり系バラードはやはり手越くんの歌声の良さが際立つ。
2018年のコンサートツアー「EPCOTIA」で披露された時には、真っ暗な会場にメンバーそれぞれにピンスポットが当たる中歌うだけという非常にシンプルな演出、先程の I'm coming のところの手越くんの発言のように歌声に集中できるような演出となっていた。
13年ほど手越くんの歌声の変化を見てきたいちオタクの意見としてこの楽曲は(あいだ5年ほどの空白はあるが)、「手越くんの歌声の進化」を見ることのできる楽曲のうちの1つだと感じている。
まず1つ目の理由として、「発音の良さ」が際立っている点である。過去の彼の歌における発音は1音1音のツブが揃っていない、舌が回りきっていないようなぼやぼやした印象があった。(YouTubeなんかに上がっている過去の歌番組を探して見て下さい)
そんな印象の歌声から一転、この曲はなんと聴き取りやすい発音になったんだろうか、歌詞の端から端までツブが揃い、歌詞からの情景が見事に浮かんでくるではないか!!
ラストサビ2回目の
「君の明日を」の「きみのあしたを」
赤字のところが素晴らしく綺麗な発音なので是非聴いてみてほしい。こちらは音源でしっかり聴くのがオススメである。
2つ目の理由として、強弱表現に磨きがかかったように感じる点だ。
これは是非ライブ映像で確認して頂きたいのだが、ラストサビの
「せめて グッバイ ah グッバイ ah」
赤字のところで力が入っているのがよく分かり、それは1番Aメロの優しく控えめな歌声と比較すると強弱表現のつき具合にドラマチックさを感じるほどだ。
カップリング曲の中でも埋もれ気味の楽曲だと思うのだが、ライブ映像のセットリストの中でもかなり良い味を出している1曲だと思うので是非聴いてみてほしい。
9.エス
アルバム「STORY」より 2020
幻となってしまったコンサートツアー「STORY」の中でも最も私が期待を寄せていた1曲だ。
なぜならこれこそ手越くんの(NEWS4人の)歌声の真骨頂だと勝手に感じていたからである。
こちらもアルバムの楽曲の中では激しめダンス曲といったポジションだ。
曲調としてはジャニーズでこんな曲歌うグループがいるのか!?といったような意外性のある雰囲気で、過去の楽曲「BLACK HOLE (EPCOTIAより)」と似たような感じだ。
手越パート聴きどころは、
「脱ぎ捨てな 覚悟決めな Excuse me Excuse me」
「出会う世界 だけが正解 目を逸らすなよ oh」
それぞれ赤字がハイトーン、青字が発音の良さが素晴らしい。また2番同箇所も同じである。
ラストサビに入るフェイクも素晴らしく良く、低音から高音まで行ったりきたり、芸術さながらの歌声を聴くことができる。
ラストサビラストの
「The answer is "エス"」
の赤字部分はオペラと間違うんじゃないかと思うような綺麗で妖しげなハイトーンがゾクゾクしてしまう。
(加藤さんのセリフ詞は一旦置いておく)
1番最後の
「The answer is "エス"」
部分の赤字はシャウトがかったハイトーンボイスが曲の雰囲気にぴったりで、コンサートで1番楽しみだったところだ。
。・°°・(>_<)・°°・。
2020.3/16 に放送されたTBS系 「CDTV卒業ソング音楽祭」で生披露されたのだが(アルバム「STORY」の楽曲が地上波生披露されたのはこれのみである)、なんだか手越くんは調子が悪かったように思えてしまい、私はあまりテンションが上がらなかったのである。ライブなら、ライブならきっと手越くんはこの期待以上の歌声を届けてくれることが分かりきっていたから!!!!!!!!!!!!
後々貴重映像となることが分かっていたら録画消したりしなかったのに、、、、、、
(友人に焼いて頂きました)
全体的に歌詞が同じものの繰り返しすぎて説明するのが大変なので是非1度聴いてみてほしい。
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10選というタイトルではあるが、ここから先は同率というか、段々選べなくなりつつあるので一旦ここで区切りとする。
迷った楽曲
シングル「チャンカパーナ」より 2012
・NEWSICAL
シングル「LPS」より 2018
シングル「星をめざして」より 2007
・SNOW EXPRESS
アルバム「color」より 2008
・Silent Love
アルバム「NEVERLAND」より 2017
などなど沢山あり、ここまで来ると選びきれなくなってくるし、なんならライブ映像ありきの選曲になってしまうのもまた違うと感じたからだ。
テゴマスの楽曲が一曲も選べなかったのは、手越くん・増田さんのハーモニーが素敵な曲な訳であって、手越くんの歌声単独でオススメしていくのは少し違うと感じてしまったのだ。
という訳で次の記事は、手越担がエモさを感じた局5選(仮)くらいでいきたいと思う。
歌声を堪能できる曲なのはもちろんだが、その曲にまつわるエピソードがエモすぎて今回選曲したいと思った曲が多く、エピソード込みで紹介したい!!という想いが強くなってしまったのであった。
手越くんの美声ポイントを一曲一箇所くらいで羅列していくやつも時間があればやりたいと思ってはいるが、いつになるやら、、、
ご清聴ありがとうございました。
他にも歌声を堪能できる曲、この曲のこの歌い方が好きで好きで堪らない!などあれば私のことを知らない見ず知らずの方でもぜひコメントで教えて頂ければ全力でお返事もする全力でオススメポイント確認しにいくのでぜひよろしくお願いしますm(_ _)m
手越くんの歌声を堪能できるNEWSの(テゴマスの)楽曲10選 前半戦
はてなブログというものに憧れはしたが、実際にオタク現役時代に開設するまでには至らなかった私がなぜ突如としてこの記事をきっかけにブログを開設しようと思い立ったか……
コロナ禍や自担の退所に苛まれた不運すぎる2020年も残り少なくなり、自分の人生のうちで大きな区切りとなるこの1年に、思うことを書き残しておきたくなったのである。突然に。
先日自担がジャニタレとして出演した最後の(厳密には最後ではないが)コンサートの円盤が発売された。
2017年から始まったコンセプチュアルアルバム4部作の3作目、WORLDISTAのライブ映像作品である。
N NEVERLAND
E EPCOTIA
W WORLDISTA
S STORY
4作の頭文字を取ってNEWSになる、NEWSが作る、NEWSが行う、NEWSのための4部作コンサート。
(実際には4作目のSTORYはコロナ禍で延期・中止になってしまったので完結しきれなかったのだが、、、、)
3作目WORLDISTAの円盤は、発売前に自担が衝撃の退所発表をしてしまったため今後が危ぶまれていたが、無事に無理なカットもなく発売されると発表されたため例によって初回通常共にBlu-rayを予約した。
ちょうど友人(手越担)と予定も合い、ありがたいことに発売日に鑑賞会をすることができた。
その友人とは私たち手越担が体験してきた悲しみや苦しみや喜びを6年ほどの間リアルタイムで共有してきた仲である。数々のスキャンダルや新しい仕事・素晴らしいビジュアルの雑誌など様々な情報を共有しあってきた仲なだけあり、良いことも悪いことも対等にコメントしあえるのだ。
そんな友人と発売日の10月21日に鑑賞会を開催した。鑑賞会の前には手越くんが退所後の仕事の撮影現場として訪れていた横浜にある某カフェに行くという意識の高いコースで昼食を取り(その話はまた別でしたいところである)、円盤が観られる某カラオケ店へ向かった。
早速再生を始めると、例に漏れずメニュー画面を延々と繰り返し再生。NEWSのライブ映像はメニュー画面が結構な見どころで、アルバムリード曲に合わせたライブ映像のダイジェスト、場合によってはしっかりと音ハメされた映像やエフェクトのかかった映像のオンパレードで他Gのメニュー画面では見たことのないような素晴らしい仕上がりなのである。
(それもまた別で話したいところ。)
やっとの思いで本編再生へ。
各会場の思い出や良かったところ、公演ごとの事件などをぽつぽつ語りあいながら最後のエンドロールまで飛ばすことなくしっかりと鑑賞し、最後には「本編は鑑賞会でしかしっかり観ることはない」との結論に達し、また次の鑑賞会で会おう、いつか開催されるかもしれない手越くんのディナーショーには2人で参加しようという約束をして帰路についた。
そんな楽しかった日から一週間弱、鑑賞会の熱が冷めやらずにいた私は通勤のお供が全てNEWSの楽曲になっていた。
相変わらずスマートフォンから再生されるNEWSの楽曲、手越くんの歌声は素晴らしい。
世間一般だけではなくファンからですら失笑された某18禁ソロ曲もしっかり歌声に集中していると、やはり素晴らしい。立ったり座ったりベッドに寝転んだり、そんなライブの演出をしながらの生歌ご披露でなぜあんなにも素晴らしいCDの歌声のまま、いやCDの倍以上もの歌声なのか。
この歌声を皆に聴いて欲しい。
手越くんのことをバラエティで観て笑っている全人類に、
手越くん手越くんと話す私に失笑する旦那(仮)に、
手越くんのこの素晴らしい歌声を聴いてほしい!!!!!!
手越くんの素晴らしい歌声を心ゆくまで堪能できるNEWSの(テゴマスの)楽曲を聴いて欲しい!!!!!!!!!!!!!!!!!
(あわよくばそこの彼を見て失笑している全員、楽曲と歌声の良さにびっくり仰天して彼のことを見直すがよい。)
そんな訳で生まれたこの楽曲10選、個人的な好みの10曲でもあるので興味があれば、私もこの曲が好きなどとゆるく見ていって頂ければ嬉しいです。
1.U R not alone
アルバム「NEVERLAND」(2017)より
言わずと知れた名曲。
え?知らない???YouTubeででも調べて見て下さい。
楽曲としてはNEWSとは関わり深いGReeeenの提供で、GReeeeN提供はweeeekの次で2曲目。楽曲の良さ・名曲っぷりはさることながら、全員の歌声が素晴らしい。
それぞれの音域を活かしたパート分け、ハモで向かい合って歌う姿、これでもかと魂を込めた歌いっぷり、エモい以外の言葉が見つからないのである。
手越パートの聴きどころはもちろん大サビ、
「あの日つまづいて しゃがみこんでしまうほどの 痛みさえ」でしょう。
実は私、最近に至るまでここのパートの素晴らしさに気づいていなかった。
2020.6/18 苦しみと葛藤の最中にいた私たちに向けてNEWS 3人がオンラインコンサートで披露してくれたのがこの曲だ。
3人ということは このパートを歌う人はどうなるんだ???
ハラハラと見ている私たちをよそに、3人は「手越、ここはお前のパートだ」と言わんばかりにこのフレーズを歌わないという選択をした。
稲妻が走ったのだ!
ここは手越くんにしか歌うことができない!
彼にしか歌えない歌詞!彼にしか歌えない音の高さ!彼にしか歌えない重みのあるパート!
(後の音楽番組で増田さんが担当します)
直前のファンの歌うパートが繰り返されてからのここなので、気分が高まりより一層素晴らしく聴こえるのです。
2. I・ZA・NA・I・ZU・KI -Represent NEWS Mix-
シングル「EMMA」(2017)より
今回の選んだ10曲のうち、一番古くにCD化された楽曲。
8人時代から歌い続けていて、ファンの間でもこれはライブに欠かせないという人が多い(体感)1曲。
最近のライブでもコンスタントにしっかり演出して歌ってくれるので、毎回楽しみにしていた。
手越くんパートの聴きどころは、こちらも大サビ
「幾千年 時をかけ Let Me Go ~ 願いを託し Get Away」
手越パートというよりかは、手越増田のテゴマスハモリパートというべきか、とにかく2人の掛け合いが素晴らしくゾクゾクするのである。
「幾千年〜見ていた」手越下ハモ 増田メイン
「あの月にEverything」増田ソロ
「願い託し」手越下ハモ 増田メイン
「GetAway」増田メイン 手越上ハモ
という構成で(改めて文字にすると面白い)、最後の「GetAway」でハモがひっくり返るところが素晴らしい。
あと手越パートとしては珍しい(注目されにくい)低音のハモパートがめちゃめちゃに良い。セクシーボイスとでも言おうか、エロい。素晴らしい。耳が幸せ。
高音に注目されがちな人の意外な低音パートというのがどれだけ素晴らしいか、聴けば全て分かります。
ラストではほかメンバーの歌うメインに合わせてのフェイク。
もちろん音源も素晴らしいのだが、ライブでの毎公演変わるフェイクが素晴らしい。
文章では紹介しきれないので、私の好きなバージョンはこちらで観られます。
3.プラトニック
アルバム「EPCOTIA」(2018)より
こちらはNEWS名義だが手越くんのソロ曲。
ソロ曲でオタク人気や知名度を気にすると「Lovin' U」「I'm coming」あたりがランクに入るかと思うのだが(後者は後にこの10選にも出てくるが)、私はダントツでこれを挙げたい。
2017年冬、NEWSは「NEWSICAL」という単発バラエティ番組に挑戦した。
メンバーそれぞれがそれぞれの得意分野を追求し、グループに持ち帰って新しく楽曲を作るというものだ。
小山さんは演技に、増田さんは衣装に、加藤さんは脚本に、それぞれ改めて挑戦しその中で手越くんは音楽、自分の声を重ね録りする「多重録音」に挑戦していた。
このソロ曲は「NEWSICAL」で得た「多重録音」の技法を使って作られている。
(このNEWSICAL自体も今回の10選に入れるか非常に迷ったが、残念ながらランク外、この曲もなかなかに面白いので是非チェックしてほしい。)
学んだことをすぐに活かして作品作りをする、まず最初にこの曲の素晴らしい点である。
そしてなんと言ってもそのキーの高さ!
普通の女性が簡単に歌えるキーをいとも簡単に綺麗に表現豊かに歌いこなすのだ。
聴きどころはラストサビの
「綺麗な嘘で抱いて~醒めない夢がいいの」
の間でオクターブが上がるところ。それまでの低音で響かせるような歌声が、ラストに大きく盛り上がるところで曲の主人公の切ない気持ちを代弁するかのような高くて声量のある歌声に切り替わる点が何よりも素晴らしい。
これこそが手越祐也!!ライブに行ったり自分からCDを手に取った人にしか聴けない手越祐也の歌声!!!!という気持ちになるのだ。
また作詞作曲はヒロイズム。
NEWS担にはおなじみなのでこの一言だけで伝わるが、この人の楽曲は世にも有名なチャンカパーナ、フルスイングや「生きろ」など…
ヒロイズム×NEWSは間違いない組み合わせであり、ヒロイズム×手越くんもまた間違いない組み合わせなのである。
4.Wonder
アルバム「QUARTETTO」(2016)より
アルバムに1曲は入っている、オタクがみんな大好きな激しめ楽曲。
例に漏れず私もそういった楽曲が好きなのだがいくつかある激しめの中ではこちらがダントツで素晴らしい。
なんと言ってもその聴きどころはメロディアスな大サビパート。
「素直な気持ちだけ映す瞳 輝くなら真実」
文字にしてみるとたったこれだけ、たったこれだけの歌詞に手越くんがNEWSで担うポジションが詰め込まれているのだ。
序盤から終盤までガッチガチに踊るこの曲はこの大サビ部分のみピアノ伴奏が入る。
さながらストリートカジュアルのビッグTシャツ野郎共の中に突然カッチリ決まった燕尾服のイケメンが登場するとでも言いたくなる雰囲気である。(私は生粋のアパレル女なのでこの言い回しがしっくりくる)
他メンがラップをそれぞれ歌う曲でも手越くんのパートだけはラップ詞ではなく普通のメロディだったりするので、やはりNEWSの中で手越くんは綺麗なメロディ担当になっているということを感じさせられる。
また、ラストサビではいつものようにフェイク担当なのだがこれがまたすごい。超絶高音ハイトーン、この音程を綺麗にシャウトがかった歌声でご披露されてしまったらもうその場の全員が彼にひれ伏すしかないのである。
手越くん曰く「激しく踊る曲を笑顔でパフォーマンスしたらもっとかっこいいでしょ?」だそうで、東京ドームの屋根を突き破るような超絶高音のフェイクを入れて激しく歌って踊ってしている間に妖しげな笑顔を見せるのだ。そう、妖しげな。
ちなみにライブだと笑顔を見せるだけではなく実際に笑い声まで聴こえてくる。
激しい曲で妖しげな笑顔が観られるのは全てライブDVDでこちらの「Wonder」(QUARTETTOより)、「Dance in the dark」(NEWS 10th anniversary in Tokyodomeより)、「BLACK HOLE」(EPCOTIAより)などいくつかあり、全て素晴らしい仕上がりだ。
5.恋を知らない君へ
シングル「恋を知らない君へ」(2016)より
日テレ系テレビドラマ「時をかける少女」の主題歌になった曲。
こちらのドラマの主演は Sexy Zone 菊池風磨さんで、NEWSのメンバー加藤シゲアキさんはその菊池さんの担任の教師役で出演していた。
ジャニタレが主演のドラマの場合は主演のタレントがいるグループが主題歌を歌うのが普通なのだが、このドラマは違った。
何故かNEWSが主題歌を歌うことになったのだ。
当時のSexyZoneのファンの心情は察するに耐えられないが、楽曲の良さとドラマの雰囲気があまりにもマッチしていたことから、そのあたりはドラマが始まってからはあまり騒がれなかったように記憶している。
加藤さんが出演したドラマなだけあって、パート割りでは加藤さんや手越くんではない他のメンバーが目立つところや良いところを歌っている印象だ。
そんな中での手越パート聴きどころは出だし、
「嗚呼 あなただけは消えないで 戻れるならあの夏へ」
2017年のコンサート「NEVERLAND」でのこのパートが素晴らしく良いのである。
セットリストの関係でこの曲の前の曲は小山さんのソロ曲「ニャン太」。こちらの楽曲は小山さんがずっと飼っていた飼い猫ニャン太が亡くなったことによる曲だ。
(NEVERLANDでの小山さんソロ曲問題は一旦置いておく)
手越くんが愛犬家であることはファンのみならず知られていそうなことだが、実は彼も愛犬ティニーちゃんを亡くしている。
恋を知らない君へを歌うスタンバイ中に前の曲であるニャン太を聴き、ティニーちゃんに想いを馳せ、それからの
「嗚呼 あなただけは消えないで」なのである。
(NEVERLANDライブ映像より本人談)
どれだけ気持ちがこもっているのだろうか、映像の手越くんは情感たっぷり表情豊かにあの美声で歌い上げてくれる。
この素晴らしいライブ映像も込みで納得のランクインとなった。
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と、5曲目まで凄い勢いで5500文字も語ってしまったのだが、かなり長くなってしまったので気持ち悪いピンポイント語りの前半はここで終了。
後半へ続く!!!